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10 くノ一あやめとの出会い

Author: 米糠
last update Last Updated: 2025-12-25 06:01:25

 小太郎の姿が、まるで幻のようにふっと掻き消えた。まばたきする間に彼の気配さえも失せ、まるで最初からそこに存在しなかったかのように、空間だけがぽっかりと虚ろに広がっている。

 イザベラは目を瞬かせ、思わず目を擦った。見間違いかと何度も瞬きを繰り返すが、そこにはもう誰もいない。確かにいたはずの存在が、まるで幻のように消えたのだ。記憶の中で何度も見ていても、実際に確かにそこにいたはずの小太郎が、忽然と消えた事実に驚きを隠せない。

 ただの身体能力ではあり得ない。ここまでの動きができるとは……。忍びとは、まさしく“影”のような存在なのか。

 ……やっぱり忍者ってすごいわね。

 魔法の存在しないこの世界で、一瞬にして姿を消すその技術は、ほとんど魔法に等しいものに思えた。闇と同化するような身のこなし、無音で動く足取り、存在そのものを消し去るような気配の断ち切り方――かつて読んだ忍者ものの小説に登場する超人的な技術を、現実に目の当たりにした。

 あの瞬間移動のような動きは一体……? 疑問が浮かんだものの、考え

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